目のつけどころ
前回のコラムでは、パチンコ業界の特殊性がパチンコ店の存在そのものをわからなくさせているというお話をしました。あなたは、自分のお店のあるべき姿を考えてみたでしょうか?
この様にきちんとした「視点」を持って考え行動することは、ホール運営をしていくうえで大切です。視点をきちんと明確にさせてホール運営を行うと、今まで見えてこなかったものが見えてくるようになったりするわけです。
ところが、実際のホール運営の中できちんとした視点を持って営業しているホールはあまりないようです。
うーん、もったいない・・・・・
営業を考える際にも、「もっと売れるためにはどうしたらいいかなあ・・・」と闇雲に考えるのではなく、きちんと視点を持って考えることが必要です。
例えば、「営業力」を高めるためには
1)商品力を高める
2)販売力を高める
3)宣伝広告力を高める
という3つの視点から考えていくことが出来ます。
メーカーであれば、「商品力」という視点から、既存の商品の扱いづらい箇所を改善したり、新機能を付加して商品力を高めます。
「販売力」という視点からは、販売網を整備して小規模販売店にも積極的に営業を行うとか、特典賞品を付けて販売しようということになるでしょう。
また「宣伝広告力」という視点から、従来の新聞広告だけではなく、雑誌やタウン誌にも広告を載せようという意見も出てくるかもしれません。
では、パチンコ店であるあなたのお店にとって、「営業力を高める」にはどのような視点で考えていけばよいでしょうか?
まずは上にならって、あなたのお店の「営業」にはどのような「商品」「販売」「宣伝広告」があるのか考えて見ましょう。恐らくパチンコ店の場合、大体の人がこの質問に以下の様に答えると思います。
商品=パチンコ台・スロット台
販売=イベント・接客
広告宣伝=新聞折込チラシ・店内貼りポスター
当然と言われれば当然の様な答えですが、この様な答えに点数をつけるとすると、実は15点くらいにしかなりません。もちろん100点満点中15点です。
実はせっかく「営業」というものに、「商品」「販売」「広告宣伝」という3つの視点を与えても、この様な発想で物事を考えるとあまり意味がありません。これなら視点を持たずとも、闇雲に営業を考えるのとあまり変わりがないのです。
え?どうして?
その解説は次回のコラムにて。
2004年3月5日