良い台ないかな
ホール営業に携わっている人の中には、「良い台がない」という言葉を口にする人が多いように思います。
メーカーや代理店の人に会う度に、「なんか、良い台ないのー?」と、お約束の様に尋ねる人もいます。
でも、その言葉を口にするのは、そろそろ辞めにしたほうが良いと思うんですね。
なぜなら、人気機種を導入したとしても、根本的な問題が解決するわけではありませんから。
繰り返しお話していますが、市場は停滞しています。
市場が拡大期の場合は、人気機種の導入によって、売上げを上げることで、市場占有率を高めることが出来ました。いえ、占有率が変わらずとも、市場の拡大と共に売上げそのものがベースアップしていく時代だったのです。
しかし現在は、パイ(市場占有率)の奪い合いですから、人気機種を導入したかだけでは、実質的に優位な条件を獲得したことにはならないのです。
売上げの上がる遊技台が、自分の店に入ったと言うことは、単に
「一時的に売上げが上がった」
というだけの話に過ぎません。一時しのぎの問題回避にしかならないのです。
ホール営業をあずかる立場の人が、今考えなければならないのは、
「自分のパイの確保、もしくは他社のパイを奪うこと」
なのです。
人気機種が登場した際に、ぬか喜びするのは早計です。いえ、逆に気をつけなければならない事が多いかもしれません。
営業の「ノウハウ」を身に着けている店舗は、人気機種の導入をきっかけに、他店のシェアを奪うことを計算に入れて営業を組み立てます。
シェアを奪われてしまう店舗とは、人気機種が入ったというだけでぬか喜びしている店舗のことです。
さあ、あなたのお店はどちら側のお店でしょうか?
2004年9月17日